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8月集中コース無事終了しました

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ちょっと遅くなってしまったけど、8月の集中コースが無事終わった。

二週間の経過観察でも参加者全員体調に異常なしで一安心。

8月、新型コロナ感染者と、感染しても入院できない人の数がこれまでにないほど増加するなかでの開催だったので不安は大きかった。窓もドアも最大限開けて換気して、めちゃくちゃ暑かった日は冷房を最強にしても間に合わなかった。

が、参加者の感染予防意識も高く皆積極的に協力してくれたのはありがたかった。
お昼休憩のあいだ、食事しながらの会話は控えてもらうようにお願いした。喋る機会が減るのでお互いを知る時間がだいぶ少なくなってしまう。そうするとお互いが居やすい場を作るのが難しくなってしまうのだけれど、時間はかかったけれど「WSで何かを得る」という共通の目的やエクササイズ、シーンワークを通して距離は縮んだと思う。
冒頭の写真は、それぞれチームがシーンの空間配置や小道具を相談しているところ。この頃にはだいぶ関係性ができていた。

集中コースは最後にシーンスタディをやる。
マイズナーテクニックのWSなので、主眼はマイズナーテクニックをどう演技に使うか。
実戦に使えてこその演技法。
本来なら1年、2年かけてテクニックを鍛えていく。そのベースがあって台詞を扱える。
それを短期集中でやるから、テクニックをシーンに持ち込むのを助けるワークもやる。
そして役。(と言っても役を作ることはしない)
僕としても嬉しかったのが、マイズナーテクニック経験者が「(テクニックを)シーンに繋げることができた」と手応えを得られたこと。

テクニックとワークと役を経て、その俳優のキャパシティが広がるのを、こちらは目撃する。
と言うより、そのキャパシティは元々その俳優が持っていたものだと僕は考えている。
俳優が、自分のままでいることを自分自身に許して、あまり表に出てこなかった部分が活性化される。
それが「魅力が発揮される」ということなのかなと思う。

今回はファシリテーターとしては、やることを絞ってプログラムした。
集中コースはこれで5回目で、主な内容は決まっているけど、その他については毎回試行錯誤をしている。
コロナ対策で休憩をこまめに取ったり、人数を分けて行ったり余計に時間がかかるのもある。
今回上手くいったことと、改善したいことを踏まえて次回のプログラムを練っていく。