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こんなときだからWSを (それから新型コロナウィルスへの対策)

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3月のマイズナーワークショップ集中コースは、現時点では予定通り開催するつもりです。

公演中止の知らせが相次ぎ、演劇界にも動揺が走っています。

いや、動揺ではなく激震。
「不要不急のイベント」として一括りにされてしまっているが、
それを生業にしている人間にとっては、生きる糧を得る仕事。
なくなってしまえば、生活ができなくなってしまう。
全てのエネルギーを注ぎ込んで作った作品が上演できないなんて。
そんなに辛いことはない。
公演を観るのを楽しみにしているお客さんにとっては、
生きるエネルギーを得られる場を、楽しみを失ってしまう。
3.11のときのように、芸術が、ライブパフォーマンスが、いともたやすく生活から切り捨てられてしまうのを思い知らされる。

中止決定する公演もあれば、開催を決定する公演もあり、
どちらの決定も、真剣に考えた結果出されたものであるはずなので、僕は尊重したいと思います。
そのなかで、公演の自粛を求めるような空気も醸し出されてきていることには危機感を覚えています。


小劇場の公演よりもさらに小規模ではありますが、僕が主催するWSも中止したほうが良いのかも考えました。

演技をするとき、どうしても他の人と近い距離になったり、身体的に接触することもあるので、
もし誰かがウィルスを持っていれば、風邪やインフル同様に感染する可能性があると思います。
マイズナーテクニックもその例に漏れません。

ですが同時に思うのは、このようなときこそ一層、演技のトレーニングの場が必要とされるのではということです。

仕事が続くと俳優はなかなかメンテナンスやブラッシュアップの時間が取れません。
限られた稽古時間で求められるものに応える力と、じっくり時間をかけて鍛えるものは少し違うと思います。
僕がやっているWSや、僕が目指す素晴らしい講師の方々によるレッスンのイメージは後者のほうで、
言わば、土台を作っていく、あるいは大きく広げていくものです。

「そんな時間を、このタイミングで、自分に与えたい」「ステップアップしたい」という、
志のある俳優はたくさんいるはずだと思います。

僕は中止になった公演のためにお金を出すこともできないし、
制度を変えるような大きいことができるわけでなもない(ただし酷い為政者を選ばないよう投票はできるし、している)、
今日明日という今すぐに誰かに観てもらえる出演作品があるわけもない。

じゃあ今何ができるかというと、
志のある俳優のために全力で良いWSを、予定どおりに提供することです。

より安全にWSに参加してもらうために、

まず普段の集中コースで設定しているキャンセル料をなくしました。
もしも熱が下がらない、咳が止まらないというように体調を崩した場合には、お金のことは気にしないで無理をせず休んでいただきたいからです。

また会場では、

床面、ドアノブといった多くの人が触れる箇所の消毒をし、
こまめな休憩と換気を行うようにします。
また、参加者の皆様にはこまめな水分補給と手洗い、うがいをしていただくようにお願いいたします。
(アルコール消毒液、うがい液を可能なかぎり用意します)

また、リピテションエクササイズに加えて、身体を使って相手と関わるエクササイズもするのですが、
直接触れ合うものを減らす、あるいはなくすことも検討しています。
とても効果のあるエクササイズなので、他のもので代替可能か検討し、もしくはやるとしてもリスクをなるべく減らすように対策を取ります)

集中コースは3月9日、10日、15日、16日、19日、21日、24日の10:30~17:00。
NGや早退・遅刻は可能ですのでご相談ください。

特色をサックリ要約すると、こういうことです!

  1. マイズナーテクニックのリピテションで相手と関わる。
  2. 身体的アプローチで、直感的に関わる、自分を出す。
  3. 要点を押さえた台本読解を踏まえて、リピテションの精度をもってシーンをやり、学んだことを実戦で使えるようにする。

詳細はコチラをご覧ください。

他にもどういうことをやっているかは↓を読んでいただければ!

マイズナーWSについて。こんなんです。

マイズナーワークショップについて②

マイズナーワークショップについて③

僕が今やるべきなのは、具体的にどう進めていくのが参加してくれる方にとってベストなのか考えること。
その準備をすること。
そして良いテキストを探すこと!