このWSの概要
身体→内面へのアプローチ。
様々な動きを通していつもの自分とは違う身体や感情を探求します。
「身体が内面を変える」ということを演技に応用します。さらにはイメージも使って、役の身体、感情を探求します。すごく分かりやすく言うと、身体から役作りをしたり台詞を豊かにできる手法です。
身体的アプローチは、感情を作り出すために過去の経験を使う感情記憶などと違い、俳優の精神を消耗させることもなく、再現性の高い演技法です。また、頭で考えてではなく身体を使うので、自分の予想やありきたりなレベルを超えたものが生まれやすいメリットがあります。
今回のWSでは主にラバンのエフォートという、欧米の演劇学校等ではよく扱われているエクササイズを使います。
身体と内面が繋がっていてお互いに作用し合っているのを体感し、マイズナーテクニックと組み合わせて他者と関わるワークをしてダイアログに繋げていきます。


講師からのメッセージ
良い俳優の定義の一つに「内面と身体のつながりが良い」が挙げられることがあります。
内面の動きが表情や姿勢、声のトーンなど身体的に繊細に表れるということです。台詞がなくても、舞台上やスクリーンの中の俳優を見ていて、その雄弁さに引きこまれることがあります。
一方、身体上に起きていることも内面に作用します。
姿勢、手の位置、視線や視野・・・身体の一部分を少し変えるだけで、あるいはイメージを持つだけで、投げ込まれた小石が水面に波紋を広げるように、内面にも影響を与えていきます。
身体を使ったワークをやって俳優としての身体の感度を上げることで、俳優としてより直感的・衝動的になり、集中力や未知に飛び込む力が上がります。
さらには、エフォートのような身体的アプローチは、感情記憶の代用になります。過去の記憶などに頼らなくても、シーンに必要なある質感や感情、またはエネルギーの高さを手にいれることができます。一番素晴らしいのは、過去の記憶などと違って何度でも繰り返し使えるということです。
身体を使って様々な質感を味わうことで、台詞や役を探求する際に新しい発見が得られます。身体から影響を受けた状態で他者と関わると普段とは違うコミュニケーションを味わえます。モノローグを喋るときや即興で他の俳優と関わるときに自分では予想もしなかった表現が生まれます。
身体的なワークで、自分の頭で考えたものを超える表現を目指しましょう。


このワークショップで得られること
・身体感覚が向上する
・身体と内面のつながりが向上する
・役作りにおいて身体からのアプローチという手札が増える
・自分以外のものに身体で反応する力を鍛えらえる
・俳優として表現の幅を広げられる
・自分では予想しなかった表現ができる
対象
以下の条件を満たす方
・俳優、または俳優を志す方で心身の健康な方(身体を動かします)
・Impulse Companyのマイズナーテクニック経験者
日時
2025年9月
4日(木) | 10:15~17:00 |
5日(金) | 10:15~17:00 |
※1日のみの参加も可能です
(フィジカルクラス未経験者は1日のみの受講の場合は2日目ではなく初日の受講をおすすめします)
会場
新橋すむぞうスタジオ
(最寄り駅:新橋、汐留、御成門)
参加費
2日間:10,000円
1日のみの場合:5,500円
(25歳以下の方は、2日間参加に限り1000円割引)
FCリピーター割引:8,000円
(1日のみは5,000円)
※フィジカルクラスに参加したことがある方対象
リピーター割引:9,000円
(1日のみは5,000円)
※マイズナーワークショップに参加したことがある方対象
参加
お申し込み方法
https://forms.gle/raSgkmjn15DG6AYd9
からお申し込みください。
※基本的にお申込みいただいて2日以内にご返信しております。万が一、3日以上経っても返信がない場合はお手数ですが、ご確認のメールをお送りください。
定員
10名程度 先着順
(最少催行人数4名に満たなかった場合はキャンセル、あるいは時間を若干短縮させていただく場合があります)
講師プロフィール

西村壮悟
俳優・演技コーチ
新国立劇場演劇研修所第2期修了。
舞台を中心にしながら映像でも活躍。主な出演作品に舞台『アルトナの幽閉者』 など。 『NO SHOW』 『ZERO HOUR~東京ローズ最後のテープ』 『日本むかし話』ではケネディセンターなど海外での舞台公演、プロダクションに出演。ストレートプレイ以外にもホスピタルシアタープロジェクトに参加し、主に障碍を持つ子どもと家族のための演劇を創作。2017年に文化庁新進芸術家海外研修制度でロンドンに留学。インパルス・カンパニーのスコット・ウィリアムズ氏から学んだマイズナーテクニックをベースに、演技コーチとして俳優指導を開始する。自身が演技指導者として活動する他にも海外の優れた指導者を招聘し、日本の俳優や俳優指導者に向けたワークショップを開催。エイベックスアカデミー、THEATER LAB TOKYO、日本芸術学園、渡辺高等学院で講師を務める。
ハラスメント防止対策
「共に創作をする、あるいは共に演技トレーニングをする仲間の存在価値を認め、敬意を払う」と
いう価値観を最重要視します。
健全なトレーニングを逸脱することを起こさないために、まず上記の価値観を参加者の方にも周
知するとともに、参加者が安全に取り組めるようにルールを設定します。
【ワークショップが安全で健全に進行されるよう以下の対策をとります】
全ての参加者が心理的に安全と感じられるような環境を作るようにします。
具体的には、
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人のセクシュアリティ・年齢・経験等に配慮して
進行します。また、上記のような参加者個人の属性に基づいた差別をしません。
・エクササイズの意図やルールを適宜説明します。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、恫喝、強要、威圧的な態度、無視等の行為をとりません。
身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
また、リピテションエクサイズにおいても、その他のエクサイズにおいても、身体接触がある場合
は説明をします。(基本的に講師は参加者に許可をとってから身体に触れますが、緊急の場合は
許可をとらずに参加者の身体に触れて止める場合があります。例:参加者同士の意図しない危
険な接触や怪我を避ける場合)
・エクササイズの内容に不安がある場合、参加者はそのエクササイズへの参加を拒否することが
できます。また、講師は参加者の意見に合わせてエクササイズのルールを変更する等の対応を
努力します。
・参加者の方に性的表現や不必要な身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開
示するよう要求することはしません。
・台本を扱う際、性的表現や身体的接触、あるいは暴力が書かれているような場合、それを実行
するよう求めることはしません。
・エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機
会が得られるようにします。
・万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、講師および主
催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、両者に対して適切な措置をとり、再発防止のために
必要な措置を講じます。
・参加者からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。
・このガイドラインは、随時ふり返りを行い、必要に応じて改訂していきます。・ワークショップに関
する苦情は講師にお伝えいただくか、または下記の指定相談窓口にご連絡ください。