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スコット・ウィリアムズの特別WS 2024

Workshops

昨年とても好評だったマイズナーテクニック講師・スコット・ウィリアムズの特別WSを今年も開催します!

スコット・ウィリアムズは1970年代後半にサンフォード・マイズナーから直接学び、テクニックの起源に近い、経験豊かな、イギリスを代表する俳優指導者です。
ロンドンを拠点として、現在もパリ、NY、香港、オーストラリア、トルコなど、世界各地で様々なバックグラウンドを持つ俳優を教えており、演出家としても仕事をしてきました。

サンフォード・マイズナーと並んでスコットが大きな影響を受けた指導者は、アメリカン・レパートリーシアターのウィリアム・ボールです。スコットは、ウィリアム・ボールのポジティブな「Yes, and」の精神と、カンパニーの全員が作品に貢献できるという考えを受け継いでいます。また、演出家でもあり、俳優をインスパイアする力に長けています。

スコットは俳優から何かを引き出すために追い込むタイプの指導者とは正反対で、
俳優の持っている力を信じ、個々のチャレンジ精神と想像力を刺激することができます。
スコットの稽古場は常にポジティブで温かく、そのなかで俳優たちは、自身の可能性を広げるためにどこまでもチャレンジすることができ、技術を磨くことができるのです。
技術面では、20世紀に作られたマイズナーテクニックをさらに進化させ、21世紀の俳優にフィットしたテクニックに改良してきました。より柔軟で現場に適応させやすい「演技可能」な道具にして、方法論も分かりやすく解説しながら俳優に手渡します。また、スコットの豊富な演劇知・映画知に触れるのも参加者にとっては大きな刺激となるはずです。

今回のワークショップではもちろん通訳があります。スコットからマイズナーテクニックを直接学んだ、ロンドンで活躍する経験豊かな俳優・久保田恵さんが、参加者の皆さんが分かりやすいように言葉を伝えます。

スコットが主宰するインパルスカンパニーのサイト。その理念やスコットの詳しい経歴も掲載されています。

「Being in the moment(その瞬間にいる)」ということについてスコットが語る。

「17歳のときアクティングコーチが演技とは、瞬間瞬間に対応する(常に今この瞬間の目の前の相手とやり取りをする)ことだと言われるが、マイズナーテクニックの良いところはエクササイズを通じて偶然や奇跡ではなく純粋な技術でそれができること。教えることも、練習することも、実践することもできるし、演技する度に助けになることだ」ということを話しています。




これまで2021年、2022年と日本人の俳優を対象にオンラインWSを、2023年には対面でのワークショップを開催してきました。
スコットのガイドのもと、マイズナーテクニックが初めての俳優も経験のある俳優も、意識を相手に向け、相手に呼応して変化する様が見られました。俳優同士の心が共振し、見ている者の心を動かす美しい瞬間がいくつもありました。


スコット・ウィリアムズのコーチングを受けた人の声


「スコットはマイズナーテクニックがどういう物か、歴史を含めて紹介してくれるのでとてもわかりやすく、俳優という生き物が陥りがちな思考や行動も明確な言葉で説明してくれ、自分の頭の中が整理されて演技に対する考えがシンプルになりました。そして何より、相手(外部)と繋がることが面白くて刺激的で、それが唯一の瞬間を生きる方法なのだと体感しました。」
ー浅野令子(「無頼の女房」「デカローグ」「レオポルトシュタット」)

「WSのあの時間のことを思い返してみると、僕は何度も椅子に座りながら天(井)を見上げていました。それはスコットの言葉に深い納得を覚えた時、あるいはスコットの話によって演劇・演技の道の果てしなさを感じた時に、僕の身体に起こった反応でした。それぐらいスコットの話やコメントというのは僕にとって刺激的でした。スコットの観察眼の鋭さ、コメントの深さ、持っているエピソードの豊富さが凄まじく、それによって自分の理解が一段も二段も深くなる感覚がありました。このことによっていつも以上に自分以外のチームがワークしている時間が興味深くなりました。スコットの言葉を一緒に聞いた皆は一体どんなチャレンジをするだろう、それに対してスコットはどんなコメントをするのだろう、と。そして今考えるとそんな風に感じていた人がいっぱいいたからこそ(もちろんその大前提としてスコットが作り出すWSの場が安全で、なおかつ無駄な緊張を強いるものではないからこそ)、drop-inの時にスコットが話していたようにクラス全体の潮が上がっていくことが出来たのかなと思います。」
ーホリユウキ(「コップくんのひみつ」「温室の前」)


❝I did extra training while I was filming Hustle. I’d finish a six-hour acting day then train with Scott for 3 hours on a Friday and six hours on a Saturday. He reinvigorated my love for acting.❞
(『Hustle』を撮っている期間、金曜は6時間撮影してからスコットとのトレーニングが3時間、土曜には6時間だった。彼のおかげで演技への愛が整った。)
ーJaime Murray (Hustle, Dexter, The Originals, Once Upon a Time)

❝Working with Scott opened the door again for me. It rebooted me, gave me energy and the desire to go forward.❞
(スコットとのトレーニングは扉を再び開けてくれた。再起動されたみたいに、エナジーと前進したいという欲求を与えてくれた。)
ーJake Wood (Eastenders, Vera Drake, The Illusionist)

❝I had been acting for ten years but was never really confident in my ability. Whilst on Scott’s workshop, I swiftly learned about using a true technique and craft which has now given me all the tools I need as an actor to go on and perform at the highest level. I highly recommend working with Scott Williams.❞
(それまで10年演技をしてきて自分の能力に自信を持てなかったけど、スコットのWSで、本当の技術というものを素早く吸収することができた。俳優として質の高いレベルで演技をするうえで、そしてこの仕事を続けていくうえで必要な全ての道具を与えてくれた。スコット・ウィリアムズに学ぶことを強くお薦めする。)
ーMichael Budd Actor/Director/Producer

❝Scott Williams is the best acting teacher I have ever had. He creates a safe and supportive environment in which you can grow your skills. Training with The Impulse Company not only changed the depth of my work, but it made me an overall better human.❞
(スコット・ウィリアムズは私が出会ったなかで一番の俳優指導者だ。安全で温かく支えてくれるような環境を作り出してくれて、そのなかで俳優は自分の技術を伸ばすことができる。インパルスカンパニーでのトレーニングは、私を俳優としてだけではなく、人としてより良くしてくれた。)
ーKat Lozano, Actor

❝Scott Williams’ approach to acting totally changed my concept of what it is to act. I was for the first time able to let go of a number of ‘techniques’ I believed I needed and was able to simply deal with the given moment and respond to it truthfully.❞
(スコット・ウィリアムズの演技へのアプローチは私の演技に対する考えを完全に変えた。私は初めて、それまで必要だと信じていたいくつもの「演技術」を手放すことができた。そしてその瞬間に集中し、真実をもって反応することができた。)
ーSam Smith, Actor




4つのクラス

① Introducing to Impulse (基礎クラス)

マイズナーテクニックに触れてみたい、基礎からしっかりやりたいという方のクラスです。
5日間のWSで俳優に必要不可欠な演技の要素を探究します。
「Living truthfully」「The Given Set of Circumstances」「A State of Aliveness」など、スコット・ウィリアムズの教えるマイズナーテクニックの重要な要素をカバーするので、まさに「5日間の短期集中クラス」といった内容です。
経験者であっても、アイデアと衝動の違いや、手癖ではなく衝動で動くことを捉えるために、受講をおすすめできる内容です。マイズナーテクニックの原則を徹底するこのクラスは、あなたの今後の演技の指針になるはずです。

日時

8月22日(木)~26日(月) 全5日間
10:00~17:00(休憩あり)

会場

新宿区と中野区のスタジオ

参加費

¥55,000

対象

俳優
全日程参加できる方

参加お申し込み


② Advancing Impulse (シーンクラス)

3日間のWSで有名戯曲のシーンに集中的に取り組みます。マイズナーテクニックを活かした実践的なシーンワークです。
作家によって書かれた、役の置かれている状況を誤読せずに読み取り、どうやって俳優の想像力とむすびつけていくか、そしてテクニックをどのように実際のシーンに使っていくかを集中的に学びます。(台本を覚える必要はありません)

日時

8月28日(水)~30日(金) 全3日間
13:00~17:00

会場

江東区などのスタジオ

参加費

¥35,000

対象

⚫︎以下のいずれかのWSを受講した方
・2023年、または今年のスコット・ウィリアムズWSの①Introducing to Impulse(2023年の②Advancing Impulseのみ受講した方は含まれません)
・2024年9月以降のマイズナーワークショップ集中コース

⚫︎全日程参加できる方

参加お申し込み


③ Drop-in (リピテションをするクラス)

リピテションをするクラスです。
様々なキャリアの相手とリピテションをすることで、俳優として欠かせない「相手を観察し衝動のままに反応する技術」を磨き、俳優として良いコンディションを作ることができます。「何でも起こりうる」という可能性のなかで、その瞬間瞬間、目の前の相手と関わるリピテションはあなたを俳優として反応できる状態にし、俳優としての集中力・観察力・瞬発力・直感・self permmision・大胆さ・エネルギーを高めるでしょう。
「Drop-in」ですが人数に限りがあるので予約制とします。

日時

①8月31日(土)
13:00~16:00

②9月1日(日)
15:00〜17:30

会場

東京都23区内のスタジオ

参加費

① ¥3,000
② ¥2,500

対象

以下のいずれかのWS経験者
・スコット・ウィリアムズWS
・マイズナーワークショップ
(※前回のご参加から間があまりにも空いている場合は、恐れ入りますが、ご参加をお断りする可能性がありますのでご了承ください)

参加お申し込み

④ Lecture (講義)

講義のあとのDrop-in(15:00~17:00)を見学することができます。

日時

9月1日(日)
13:00〜14:30(若干早めに終わる場合があります)

会場

江東区のスタジオ

参加費

¥2,500

対象

マイズナーテクニックに興味のある方

参加お申し込み

それぞれのクラスの定員

定員

①Introducing to Impulse: 14名
②Advancing Impulse: 14名
③Drop-in
8月31日:15名
9月1日:11名
④Lecture:30名

先着順

お申し込みの流れ

専用フォームからのお申し込み後、こちらから返信いたしますメール記載の銀行口座に参加費をお振り込みいただき、ご入金の確認が取れた時点で、ご参加が確定し、参加枠が確保されます。

※フォームからのお申し込みだけでは確定とはなりません。お申し込み時に空きがあってもご入金まで間が空いてしまった場合、後から申し込まれた方が先にご入金され、枠が埋まってしまうこともありますのでご注意ください。

キャンセルポリシー
・開催15日前までのキャンセルは、ご入金いただいた参加費全額返金。事務手数料として¥1000差し引いて返金いたします。

なお、WS開始14日前以降から以下のキャンセル料を頂戴します。
・8月8日以降 参加費の30%
・8月15日以降 参加費の50%
・8月19日以降 参加費の100%

割引

●複数のクラスを受講の場合、以下のとおり合計額から割引します。

・①と②:5000円割引

見学

【見学可能です!】
①Intoroducin to Impulse、②Advancing Impulse は
各回、数名見学を受け入れます。
マイズナーワークショップ未参加者、マイズナーテクニック未経験でも見学可能です。

見学料 ¥4,000/1回 (事前払い)

https://forms.gle/DuYHY3MAq6v5uvYg6

からお申込みください。

※申し込みに関する条件・キャンセルポリシーはWS参加費と同様です

オープンな心と好奇心のある皆さんの参加を待ってます!

スコット・ウィリアムズ

アメリカ・サンフランシスコ出身。15歳で演技指導を始め、17歳で子ども劇場の演出家として仕事をする。アメリカを代表する演出家ウィリアム・ボール率いるアメリカン・コンサバトリーシアターで演技を学んだのちNYに移り、ネイバーフッド・プレイハウスでサンフォード・マイズナーからマイズナー・テクニックを直接学ぶ。サンフランシスコ州立大学で英文学の学士、劇文学の修士を取得。
学業のかたわらフットヒル大学演劇科で演出家として働き、また1988年からはヒルバーンシアターの芸術監督として「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」「桜の園」「武器と人」「タルチュフ」「私生活」「危険な関係」「アマデウス」「エレファントマン」「ダイルルMを廻せ!」「キスへのプレリュード」など幾つもの作品を作る。同時に外部でも精力的に演出し、Tokyo Theatre for Childrenでは青山円形劇場で演出をする。

1996年に拠点をロンドンに移しThe Impulse Companyを設立。アクターズセンターをはじめイギリス中で教える。近年はNYの劇作家スチュアート・スペンサーのアソシエイトとして「Resident Alien」「Alabaster City」「Painted From Memory」を演出。スコットは他分野でも精力的で、作曲やラジオ・テレビ番組の演出や著述もしている。また、アメリカ赤十字社、Theatre Bay Area、 Directors Guild of Great Brtainなどの委員も務めている。イギリス以外にもアメリカ、オーストラリア、パリ、イスタンブール、香港などで定期的に教える。
スコットとThe Impulse Companyはウィリアム・ボールとサンフォード・マイズナーの方法論と考えを合わせて、新しい時代のための俳優教育とレパートリーシステムを創造することを目指している。


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