このWSの概要
身体→内面へのアプローチ。
様々な動きを通していつもの自分とは違う身体や感情を探求します。
「身体が内面を変える」ということを演技に応用します。さらにはイメージも使って、役の身体、感情を探求します。すごく分かりやすく言うと、身体から役作りをしたり台詞を豊かにできる手法です。
身体的アプローチは、感情を作り出すために過去の経験を使う感情記憶などと違い、俳優の精神を消耗させることもなく、再現性の高い演技法です。また、頭で考えてではなく身体を使うので、自分の予想やありきたりなレベルを超えたものが生まれやすいメリットがあります。
今回のWSでは主にラバンのエフォートという、欧米の演劇学校等ではよく扱われているエクササイズを使います。
身体と内面が繋がっていてお互いに作用し合っているのを体感し、そのうえで台詞を発したり他者と関わる練習や、身体を使った言葉の探求をします。
以下の感染症防止対策を取りながらの開催です。
- 体温37.5℃以上の方は参加を見合わせていただきます
- 可能なかぎり常に換気をします
- マスク着用は任意とします
そのほかにも、主催者が必要と見なした対策を実施する場合があります。
また、今後感染状況に応じて対策を変更する可能性があります。
講師からのメッセージ
良い俳優の定義の一つに「内面と身体のつながりが良い」が挙げられることがあります。
内面の動きが表情や姿勢、声のトーンなど身体的に繊細に表れるということです。台詞がなくても、舞台上やスクリーンの中の俳優を見ていて、その雄弁さに引きこまれることがあります。
一方、身体上に起きていることも内面に作用します。
姿勢、手の位置、視線や視野・・・身体の一部分を少し変えるだけで、あるいはイメージを持つだけで、投げ込まれた小石が水面に波紋を広げるように、内面にも影響を与えていきます。
身体を使って様々な質感を味わうことで、台詞や役を探求する際に新しい発見が得られます。身体から影響を受けた状態で他者と関わると普段とは違うコミュニケーションを味わえます。モノローグを喋るときや即興で他の俳優と関わるときに自分では予想もしなかった表現が生まれます。
また、身体を使ったワークをやって俳優としての身体の感度を上げることで、俳優としてより直感的・衝動的になり、集中力や未知に飛び込む力が上がります。
身体的なワークで、自分の頭で考えたものを超える表現を目指しましょう。
このワークショップで得られること
・身体感覚が向上する
・身体と内面のつながりが向上する
・役作りにおいて身体からのアプローチという手札が増える
・自分以外のものに身体で反応する力を鍛えらえる
・俳優として表現の幅を広げられる
・自分では予想しなかった表現ができる
・リピテションと組み合わせて、ワークができる
対象
・俳優、または俳優を志す方で心身の健康な方(身体を動かします)
日時
7月
1日(月) | 13:00~17:00 |
2日(火) | 13:00~17:00 |
※1日のみの参加も可能です
(フィジカルクラス未経験者はまず2日目ではなく初日の受講をお勧めします)
会場
高円寺K’sスタジオ本館
参加費
2日間:8,000円
1日のみの場合:4,500円
(25歳以下の方は、2日間参加に限り1000円割引)
FCリピーター割引:5,000円
(1日のみは3,000円)
※フィジカルクラスに参加したことがある方対象
リピーター割引:7,000円
(1日のみは4,000円)
※マイズナーワークショップに参加したことがある方対象
参加
お申し込み方法
https://forms.gle/5k2x7Zw5fHYzqKkb6
からお申し込みください。
※基本的にお申込みいただいて2日以内にご返信しております。万が一、3日以上経っても返信がない場合はお手数ですが、ご確認のメールをお送りください。
定員
10名程度 先着順
(最少催行人数4名に満たなかった場合はキャンセル、あるいは時間を若干短縮させていただく場合があります)
講師プロフィール
西村壮悟
新国立劇場演劇研修所2期生修了。
マイズナーテクニックを柚木佑美氏、スコット・ウィリアムズ氏から学ぶ。
文化庁新進芸術家海外研修制度で2017年から一年間ロンドンに留学し、ジェレミー・ストックウェル氏、スコット・ウィリアムズ氏、木村早智氏に師事。帰国後、ホスピタルシアタープロジェクトに参加し、障碍を持つ子どもと家族のための演劇を創作。久保田恵氏、スコット・ウィリアムズ氏といった海外の優れたコーチを招聘し、俳優や俳優指導者に向けたワークショップを開催。エイベックス・アーティストアカデミー講師。
@sogonishimura
ハラスメント防止対策
マイズナーワークショップはあらゆるハラスメント、特定の属性を持つ個人や集団を対象にした差
別的発言・行動に反対します。
「共に創作をする、あるいは共に演技トレーニングをする仲間の存在価値を認め、敬意を払う」と
いう価値観を最重要視します。
健全なトレーニングを逸脱することを起こさないために、まず上記の価値観を参加者の方にも周
知するとともに、参加者が安全に取り組めるようにルールを設定します。
【ワークショップが安全で健全に進行されるよう以下の対策をとります】
全ての参加者が心理的に安全と感じられるような環境を作るようにします。
具体的には、
・ワークショップ内で行うエクササイズは参加者個人のセクシュアリティ・年齢・経験等に配慮して
進行します。また、上記のような参加者個人の属性に基づいた差別をしません。
・エクササイズの意図やルールを適宜説明します。
・講師は参加者に対して暴言や暴力、恫喝、強要、威圧的な態度、無視等の行為をとりません。
身体的な接触は指導のために必要な場合だけ、社会通念上適切な箇所にのみ行います。
また、リピテションエクサイズにおいても、その他のエクサイズにおいても、身体接触がある場合
は説明をします。(基本的に講師は参加者に許可をとってから身体に触れますが、緊急の場合は
許可をとらずに参加者の身体に触れて止める場合があります。例:参加者同士の意図しない危
険な接触や怪我を避ける場合)
・エクササイズの内容に不安がある場合、参加者はそのエクササイズへの参加を拒否することが
できます。また、講師は参加者の意見に合わせてエクササイズのルールを変更する等の対応を
努力します。
・参加者の方に性的表現や不必要な身体的接触を要求したり、あるいはプライベートな事柄を開
示するよう要求することはしません。
・台本を扱う際、性的表現や身体的接触、あるいは暴力が書かれているような場合、それを実行
するよう求めることはしません。
・エクササイズに対してのフィードバックや感想など意見交換をうながし、どの参加者も発言の機
会が得られるようにします。
・万が一、参加者間でエクサイズを逸脱するようなハラスメント行為が生じた場合、講師および主
催者は迅速かつ正確に事実関係を確認し、両者に対して適切な措置をとり、再発防止のために
必要な措置を講じます。
・参加者からいただいた連絡先へ、ワークショップの告知以外で連絡を取ることはしません。
・参加者から進行に関してご意見や苦情をいただいた場合には速やかに対応をとります。
・このガイドラインは、随時ふり返りを行い、必要に応じて改訂していきます。・ワークショップに関
する苦情は講師にお伝えいただくか、または下記の指定相談窓口にご連絡ください。